国画会写真部について
国画会写真部は、第14回展(1939年)に福原信三、野島康三の二人によって美術団体の初めての写真部が新設されました。それより今日の写真部は福原信三、野島康三をはじめとして、木村伊兵衛、中山岩太、北角玄三、西山清、杵島隆らを輩出し、日本の近代写真史をそのまま辿ったものでもあります。
この歴史は道具としてフィルムができたときから、現代のデジタルカメラ全盛の表現の変化の歴史でもあります。
引き伸ばしというプリント作業が、パソコンの画面で置き換えられるようになり、写真を撮ることが、どんな人でも可能になり、表現という行為が様々なメディアで置き換えられる時に入ってきています。言い換えると、老若男女の誰でもが枠をこえて表現が可能になりました。限られた表現の幅が、ある意味無限に広がっているときでもあります。
フィルム表現、デジタル表現、あらゆる表現を受け入れているのが、それが今の国画会写真部でもあります。
現在会員、準会員百名弱のメンバーで構成され、春の本展をはじめとしておのおの所在地において、国展地方展、グループ展を定期的に開催しています。