第96回国展工芸部 初入選者の声
第96回国展に出品された初入選の方々にご連絡させていただき、ご返答戴きましたコメントをお知らせいたします。
項目として以下の事にお答え戴きました。
○なぜ国展に出品しましたか?
○制作の原動力になるものは?
○10年後、どうありたいとお考えですか?
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?
今回コメントを寄せていただきました初入選の方々に御礼申し上げます。
(敬称略)(撮影:乾 剛)
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工芸部奨励賞
ハイバック トーチェア
114x57x58
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(木工・漆)朝倉亨
○なぜ国展に出品しましたか?
長年木でものを作り続けています。
依頼主があっての木の仕事をするのが日常ですが、一度そこから離れて、自由に、自分の作品づくりをしようと考えたのがきっかけでした。
○制作の原動力となるものは?
私の作ったものは使い手はほぼ毎日、ほぼ一生使い続けます。
その暮らしが、少しでもより良いものになって欲しいというのがモチベーションになっています。
○10年後、どうありたいとお考えですか?
木のものを暮らしの中に取り入れる人が、もっと増えて欲しいと考えているので、
10年後もそれを支える木工人の一端を担っていたいと考えています。
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?
用の美にとらわれすぎることなく、自由で、芸術性の高い作品に取り組んでいるつくりてが多い印象です。
自分もそうなりたいと考えています。
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工芸部奨励賞
還る
196×98.5
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(織)與那嶺利菜
○なぜ国展に出品しましたか?
過去に沖縄で行われた国展工芸沖縄展を鑑賞して以来、興味がありました。
スケールの大きさに驚いたと共に、幅広い素材と技法、表現豊かな作品が集う印象を受けました。
国展に挑戦し講評していただくことで、今後の活力にしたいと思い、この度出品いたしました。
○制作の原動力となるものは?
素材から得られるものに突き動かされることであったり、織り上がった布から課題を得ることで、
次こそはという思いを持って制作しています。
また、様々な分野で制作活動をしている知人友人からの刺激が大きな励みになっています。
○10年後、どうありたいとお考えですか?
織物を続けられる限りは、淡々と糸と向き合いたいです。
少しずつ環境を整えながら、より自分らしい布づくりに専念できるよう頑張っていければと思います。
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?
会場に伺った際、作り手同士の距離がとても近く、あたたかな雰囲気が印象的でした。
展示された作品や講評会を通して、人同士の繋がりや、励まし合うような熱いものを強く感じました。
大変刺激をいただきました。ありがとうございました。
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ひつじのおしゃべり
285×81.5
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(織)佐藤敦美
○なぜ国展に出品しましたか?
教室の先生に勧められ、大きな作品へのチャレンジになり、レベルアップにも繋がると思ったので。
○制作の原動力となるものは?
新しい技法の習得、完成時の達成感。
○10年後、どうありたいとお考えですか?
一生続けて行ける趣味を持ちたいと思い始めた織なので、楽しく手織りを続けていたい。
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?
ごめんなさい。分からないです。
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草木染め・つむぎ織り 「アヤソフィア」
着物
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(織)濱本初美
○なぜ国展に出品しましたか?
現在は、個人で制作しています。ひとりよがりなものにならないよう、作品を審査、講評して頂きたいと思ったからです。
また、多くの方にご覧いただける機会を得たいと思いました。
○制作の原動力となるものは?
草木染めでの染色と機織りを行なっています。新しい色や形との出会いがとても楽しく、続けています。
○10年後、どうありたいとお考えですか?
すこやかに、染めや機織りができていれば良いと思います。
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?
明るく、ひらけたイメージがあります。
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工芸部奨励賞
Flower
帯地
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(染)吉田誠子
○なぜ国展に出品しましたか?
より多くの人に作品を見ていただける機会になると思ったからです。
○制作の原動力となるものは?
自分で「いい作品だな」と思えるものを生み出したいという願望です。
○10年後、どうありたいとお考えですか?
より自由に楽しく、「いい作品だな」と思えるものを制作していたいです。
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?
広い視野で評価されていると思います。
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吉野格子紬帯地
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(織)鈴木惠子
○なぜ国展に出品しましたか?
長い間、毎年国展を拝見させていただくのが楽しみでした。
今回、織り上がった布が多少満足できる色合いになりましたので、思い切って挑戦いたしました。
○制作の原動力となるものは?
布の構成を考え、糸を準備し、織り、一枚の布が完成するという一連の流れの中で、
様々な事から解放され達成感を得られることが魅力です。
○10年後、どうありたいとお考えですか?
ひとつでも、美しく、自分が納得できる布を織ることができたらうれしいと思います。
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?
国画会の作品は、明るく、力強く、健やかで、現在に生きている工芸という印象で、そこに魅力を感じています。
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変わりよろけ織「水焔」
330×61.5
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(織)澤まどか
○なぜ国展に出品しましたか?
力試し
○制作の原動力となるものは?
好奇心
○10年後、どうありたいとお考えですか?
自然を表現する作品を作っていきたい。
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?
創造的芸術集団
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八寸名古屋帯 藍
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(織)戸森雄基
○なぜ国展に出品しましたか?
展覧会に自分の作品を出してみたかったから
○制作の原動力となるものは?
特にありませんが、強いて言えば作る喜びでしょうか
○10年後、どうありたいとお考えですか?
今と同じ様に製作に取組んでいたいと考えています。
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?
染・織に関しては沖縄系の技法の方が多い印象を受けました。
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丸・四角
305×78
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(織)近藤道子
○なぜ国展に出品しましたか?
織りの事を教えていただいた先生が 国展に出品してみえたから
○制作の原動力となるものは?
デザインを考える事は苦手ですが 糸ををくくっている時 織っている時の単純な仕事が 私には合っているみたいで 楽しいから
○10年後、どうありたいとお考えですか?
ゆったりと織りを楽しんでいたいです。
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?
個性的な作品に挑戦している姿に憧れます。
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2022/07/13 工芸の展示|