国画会が運営する日本最大級の公募展。

第93回国展工芸部  初入選者の声

第93回国展工芸部  初入選者の声

第93回国展に出品された初入選の方々にご連絡させていただき、ご返答戴きましたコメントをお知らせいたします。

項目として以下の事にお答え戴きました。

○なぜ国展に出品しましたか?
○制作の原動力になるものは?
○10年後、どうありたいとお考えですか
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

今回コメントを寄せていただきました初入選の方々に御礼申し上げます。(敬称略)


ヨシカミ 1.6×2.7

(織) 大月俊幸

○なぜ国展に出品しましたか?

国展を避けては通れないなと感じ出品しました。

○制作の原動力となるものは?

・単純なものと複雑なもの
・建築

○10年後、どうありたいとお考えですか?

健康で楽しくモチーフを解読しながらお仕事していきたいです。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

柚木沙弥郎さん


暁光に彩られ

(織) 小松寛幸

○なぜ国展に出品しましたか?

仕事に関わる方からの紹介です。 

○制作の原動力となるものは?

伝統的工芸品指定のものづくりに携わっておりますが、伝統に基づく技術だけでなく、新しい観点で新たなものづくりに挑戦出来ればと考えております。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

毎年作品を出品していき、入賞・正会員となって国画会に携り、新たな形で伝統工芸を伝えていきたい。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

この度の国展の会場で皆様の作品を拝見しましたが、レベルが高いのは勿論ですが、
型にはまらない個性的なものづくりをされている方が多いと思いました。

 

暁の水面

(染) 志賀明子

○なぜ国展に出品しましたか?

絞り染めを習ってから、先生・先輩の作品を見るために何度か足を運びました。私にとって憧れの場所だった事と、先生の勧めがあり出品させて頂きました。

○制作の原動力となるものは?

着付教室に通い、染・織さまざまなものを見た中で、絞り染めに心惹かれました。

その気持ちは今も変わらず、更に自分の手で生み出すことができる嬉しさが原動力です。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

少しずつ経験を積み重ねて、ひらめく力、それを形にできる力が身についていたら嬉しいです。

あとは、絞り染めに充てられる時間をもう少し確保したいです。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

美術・芸術と無縁で過ごしてきたので、講評会は心底落ち込みました(笑)

後になって思い返すと、何度か入選している方には過去の作品にまで言及して講評されるなど、個々と作品を覚えていらっしゃる事に驚きました。

真剣に向き合ってくださっているのだと思いました。


白詰草

(染) 鈴木麻弓

○なぜ国展に出品しましたか?

自分の作品を客観的に評価して頂ける場所だと思い、挑戦するなら大きな公募展でと考え出品しました。

○制作の原動力となるものは?

作品の出来上がりが思い通りでない事が多いですが、「まだまだ次こそは!」という気持ちが原動力になっています。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

自分の思い描いたものを形にできるように制作を続けていくことができれば幸せです。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

1つのものを極め、技術を追求されている人たちのエネルギーを感じとれる場所だと思います。



 
ちゅら海の祈り

(織) 鐵屋園子

○なぜ国展に出品しましたか?

国立新美術館の白い大きな壁に、自分の作品が飾られるのが夢でした。また織りの中でも着物を織っていこうと私が決心したきっかけとなる作家さんが会員のなかにいらっしゃることも理由のひとつです。

○制作の原動力となるものは?

物作りが小さい頃から好きです。美しいものを作り出したいと希っています。私の作品を見た方に、私の感動が伝わったなら嬉しいです。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

絣を自在に織り出せるようになっていたいです。そしてその時表現したいものをどうしたら一番良く織り出せるだろうかと相変わらず苦しんでいたいです。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

新しい試みをしている方が多く、自由な空気が流れています。また作品に暖かさを感じます。


アンダーガーミ

(陶) 仲村まさひろ

○なぜ国展に出品しましたか?

師匠(親方)が会員なので

○制作の原動力となるものは?

師匠から沖縄の伝統的な焼物を習い沖縄の文化の凄さを教わりました。あとウチナーンチューとしての誇。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

今と同じでありたい。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

金城次郎



 
どこへいこうか

(染) 平田仁美

○なぜ国展に出品しましたか?

これまで公募展に出品したことが一度もなかったので、自分の染めるものがどういう風に評価されるか挑戦したくなり出品をいたしました。

○制作の原動力となるものは?

1つのものを染め終えた後に「ここをこうしたらもっとよくなったんじゃないだろうか」という思いが常にあることが次への制作へつながっていると思います。美しい藍色を出したいですね。藍染めが好きなんです。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

あまり先のことを考えることがないのですが、美しいとおもえる藍染め、ものつくりを出来るようになっていたいです。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

古典的な工芸を軸とし、常に新な工芸の可能性を模索し、創作す個人を受けいれてくれる場だと感じました。


道のむこう

(染) 福田喜子

○なぜ国展に出品しましたか?

日本で一番の公募展だと思って出展いたしました。それと民芸協会の会員の方の後押しがあり出品させて頂きました。

○制作の原動力となるものは?

藍染を始めて40年、節目として挑戦してみようと思いました。絞りと染めの関係、自分の想像するものが出来るかどうか楽しい時間です。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

生きているかどうか分かりませんが、こつこつ自分の出来ることをしていきたいと思います。家族にも感謝の日々でありたいと考えております。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

すごい会だと思っています。(柚木沙弥郎先生を尊敬しております。)


     2020/12/09  お知らせ, 工芸部


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