国画会が運営する日本最大級の公募展。

第91回国展工芸部  初入選者の声

第91回国展に出品された初入選の方々にご連絡させていただき、ご返答戴きましたコメントをお知らせいたします。

項目として以下の事にお答え戴きました。

○なぜ国展に出品しましたか?
○制作の原動力になるものは?
○10年後、どうありたいとお考えですか
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

今回コメントを寄せていただきました初入選の方々に御礼申し上げます。(順不同、敬称略)


春の丘

(織) 伊藤孝子

○なぜ国展に出品しましたか?
個性あふれる伸びやかな作品が出品されている国展。以前からたいへん関心を持って拝見していました。
いつかその先生方の講評を頂けるようになりたいと思っておりました。
今回思い切って出品しました。

○制作の原動力となるものは?
21歳の時、乳牛の勉強をする為に農業学校に入学しました。
学校の牛舎の裏手でひっそりと10頭の緬羊が飼われていました。
じっとこちらを見つめる眼。その毛で同級生が作っていたホームスパン。
いつか私も織りたいと思いました。それから40年。やっと夢がかないました。
季節を共に移りゆく木や草の姿、空気、そしていつか見たあのやさしい眼を織り込んで作品を作りたい。
この思いが私の原動力です。

○10年後、どうありたいとお考えですか?
今の私には10年後の事はあまり考えられません。
1日、1日、1年、1年を大切にコツコツと進んでゆく。
それが10年続いた後、元気で織機に向かっている私がいたらとても幸せです。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

自由と個性を重んじて創作に向き合っておられる。
その人(若い人)の持つ良い点を伸ばし、育ててゆこうという雰囲気が感じられます。


火を点す
– A Kaleidoscope of Memories –

(織) 岩淵加奈子

○なぜ国展に出品しましたか?
お心ある方から出品を勧めていただいたため。
初めての着物作品でしたが、精魂こめて制作しましたので、出品させていただけて嬉しかったです。
全てのことに感謝しております。

○制作の原動力となるものは?
一瞬のひらめき、その着想が現実に形になっていく様がみたい。
自分が怠けたり、流されたり、諦めたら、この子は生まれないんだと思うこと。

○10年後、どうありたいとお考えですか?
身心共に健康で平らかでありたいです。
願わくは、あたたかな火を灯していたいです。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

創作の自由を尊重してくださる、懐の深いイメージを持ちました。
素敵なみなさまと過ごさせていただいた時間は、幸せな記憶として、大切に致します。深謝。


格子文皿

(陶) 谷口室生

○なぜ国展に出品しましたか?
ものづくりを志した頃より憧れた先輩方の仕事に少しでも近づきたいと思い出品しました。

○制作の原動力となるものは?
ものを作り暮らしの道具として役に立つその事に関われるのは作り手として幸せだと感じます。
また責任も大きくやりがいある仕事だと思います。

○10年後、どうありたいとお考えですか?
伝統の仕事に甘える事なくまた蔑ろにせずうまくバランスをとりながら新しい仕事にもチャレンジしていければと思います。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

真摯にものづくりと向き合うつくり手の会だと感じました。


エネルギー

(染) 野田孝子

○なぜ国展に出品しましたか?

生涯、作品を作り続けたいという思いの中で、毎年国展に出品するという目標が制作意欲を支え、
後押ししてくれると感じ出品しました。

○制作の原動力となるものは?

オリジナル溢れるものを生みだしたいという思い。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

精力的に制作活動を続けていたい。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?


梅の花

(織) 比企麻美

○なぜ国展に出品しましたか?

お世話になっている方の勧めで出品いたしました。

○制作の原動力となるものは?

染織に限らず多くの作品を見ることです。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

どんな状況でも制作を続けていられたらと思います。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

制作の分野や年齢にとらわれず交流を持てる場所だと思います。


静かな風

(染) 三浦悠希子

○なぜ国展に出品しましたか?

歴史の深い会の為、以前より憧れがありましたが、まだまだ自信がなく出品できずに居りました。
今回、恩師の勧めで出品しました。

○制作の原動力となるものは?

染織だけでなく、あらゆる作品を観る事です。
また制作仲間や先輩方とお話しをする事でやる気や想像力がより膨らみ制作の励みとなります。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

作品を通じて沢山の人と出会い、また全国色々な所に行けたらと思います。
環境が整い、制作を続けていられますようにと強く願います。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

用の美の精神でありつつも、常に新しく、個性豊かなイメージがあります。


Landscape

(織) 満田由美子

○なぜ国展に出品しましたか?

多様な分野のさまざまな作品の集まる公募展で、いろいろな刺激をいただけるだろうと思いました。
また工芸の分野で、技巧ばかりでなく構成やデザインも重視されているようで、そこにも魅力を感じました。
尊敬する柳悦孝氏、柚木沙弥郎氏や画家の香月泰男氏らが築き上げてこられた国画会を母体としていて、
憧れもありました。

○制作の原動力となるものは?

自分の思い描く漠然としたイメージと、できあがっていくものとのズレが、
発見だったり幻滅だったりにつながり、次に進む力になっています。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

いまの5倍は制作していたいと切に思います。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

いろいろな意味で若々しいエネルギーに溢れているように感じます。

     2017/06/13  工芸の展示, 工芸部,


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