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「平成25年10月開催:第5回広島国展報告と近況」
昨年の第5回広島国展(平成25年10月16日〜10月20日)は広島市の西隣りの廿日市市(はつかいちし)市役所に併設されている「はつかいち美術ギャラリー」で開催された。会期が広島県立美術館開催よりも1日少ない5日間のであったが、700名を超える入場者があった。はつかいち美術ギャラリーは広島県立美術館と比較して限定された部屋割りの為、展示内容は、絵画部は大作各1点(100〜200号:22名)と小品展示(希望者:10名)で構成された。 前回、第4回展の工芸部展示コーナーに民芸に関したビデオを流していたが、今回はギャラリー内にあるガラスケースを利用した企画として、広島近隣で所蔵されている作品(物故作家中心)、工芸:浜田庄司や河井寛次郎、版画:棟方志功の「書」、染織芹沢?介、彫刻:桜井佑一の裸婦像(ブロンズ)などの招待展示を行い、変化に富んだ陳列となった。 展覧会としては、会期の短さ、会場のスペースも若干狭いが、広島県下に広く場所を求めて多くの人に本会の内容を知っていただくといった方針では成功したのではないかと思います。国画会事務局より送付していただいた国画会歴史のポスターを2カ所設置して、来場した方々から改めて国画会の美術界での立ち位置の重要性について再認識の言葉も沢山いただきました。 さて、そのように地方での広報的な展覧会について、積極的な取り組みをすることに広島支部は努力を重ねたいと思いますが、中国地方の中核で国際平和都市と呼ばれる割には、芸術文化理解については広島に戻ってきて21年目でもまだまだ、先進的な取り組みには遠いような感想を持っています。その反面、広島支部は、地理的なカバーとして、広島市を軸に広島県東部や広島県境の山口県東部和木町、島根県益田市のメンバーを加えて広島県だけに限定はしていない活動ができて心強く思っています。 ところで、今後も現在の支部の構成員の方々と活動をする予定にしておりますが、何分にも地方での制作活動には、いろいろな課題を抱えているのが現状ではないかと思います。できるだけ協力し合いながら進めて行く事を考えております。
国画会 絵画部会員 吉井 章
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