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花は何故美しいのか、考えたことがありますか。
国画会 絵画部会員 松野 良治
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7人でスタートした鹿児島国展も、今年9日目となり、絵画部で21名の会員となりました。鹿児島は、黒田清輝や藤島武二を生み、東郷青児、海老原喜之助と近大洋画家を数多く輩出した絵の盛んな土地柄です。「風の芸術展」(枕崎市)などをはじめとする公募展も数多くあり、また、地元・南日本新聞社の主催する南日本美術展(過去に2回、島田章三先生も審査員を務められました)では、1年間のパリ留学制度を設けるなど、美術を志す者にとっては、恵まれた美術活動支援があります。鹿児島市立美術館では毎年、夏期講習会が開かれ、国内の著名な先生方が指導してくれます。もちろん国画会の会員の方々も数多くお見えになっております。また、昨年は、西部国展が、鹿児島で初めて開催され、多くの美術愛好家を楽しませ、大好評のうちに終了しました。
私は南の小さな島で、生まれ育ちました。まだ、沖縄が返還されておらず、隣の与論島が日本最南端でした。幼い頃、離島ブームで、若い美術学生がたくさん島を訪れ、島のあちこちでスケッチしている姿が見られました。学校の宿直室に寝泊まりし、私たちに絵を教えてくれたことは、強烈に印象に残っています。幼い頃のこのような体験が、今日まで、私に絵を描かせているのかもしれません。私が国展に出品して今年で10回目を迎えます。10年一区切りと言いますが、いい仕事をしたいと思っております。 来春は、福岡?鹿児島間の新幹線ルートが開通されます。期を同時に第85回国展で、国展九州展が7月初旬、福岡市立美術館(特別展示室A、B他)で開催されることになりました。会員の皆様の大作が九州の地で展示されることは、多くの美術ファンのみならず、新たな美術を志す人たちへの刺激となることだと思います。西部国展のメンバー一同、協力して成功させたいと準備しております。この機会に、鹿児島へも足をお運びいただき、梅原龍三郎先生の描いた桜島を是非ご覧下さい。皆様のご来鹿をお待ちしています。
国画会 絵画部会員 東條 新一郎
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