国画会が運営する日本最大級の公募展。

絵画部TOPIX

    塩川高敏 展 開催によせて       2018.10

 2018年10月20日(土)から12月9日(日)まで尾道市立大学美術館と尾道市立大学サテライトスタジオにて – 浮遊 – 塩川高敏 展が開催されています。

 塩川高敏 絵画部会員は昨年十一月に一年余りの闘病の末、残念ながら多くの方々に惜しまれながら逝去されました。  塩川さんは国展には四十年余りの長きにわたり、作品の出品を続けてこられました。

さらに国画会会員としては、会務委員や鑑査員長といった多くの重要な仕事をされてこられ、国画会発展の為にご尽力をいただきました。 また、一方で2001年に開学した尾道市立大学では、美術学科の設立から関わられて17年間の長きに渡り、美術を志す学生の指導にあたられて、在職中には、学部長や副学長といった要職に就かれて多忙な日々を過ごされました。そのよう環境のなかでも作品制作にかける情熱は衰えず、制作に取り組まれて新たなる塩川さんの世界が開きかけたところでしたので、その後の作品を観ることができなくなったことは大変残念に思っております。

この度の展覧会は、本来であれば塩川さんの退任展となるはずのもので、塩川さんが自身で作品選定や展示構成をおこなうはずのものでしたが、それはかないませんでしたので、美術学科油画コース担当の教員で作品選定と展示計画をおこないました。

 幸いにも、塩川さんは幼少期から最後に描かれた作品まで、譲渡されたものを除きほとんどの作品を大切に保管されておられました。それらの中から画家としての変遷を辿れるような作品構成で展示しております。なかでも、幼少期に描いた風景画や高校二年の時に描いた作品、さらに塩川さん自身が生前には他人には一切公開してこられなかった多くのデッサンやスケッチを展示することができました。これらの貴重な資料から、今までの国展出品作品がどのようにして生み出されたのかを知っていただける良い機会となっていると思います。  会期中に広島県方面に来られる機会がございましたら、ぜひ尾道にお立寄りいただき、 多くの方々に展覧会をご高覧いただきますようご案内いたします。  なお、同時期に、なかた美術館(尾道市)でも展覧会 塩川高敏 -尾道を描く- が開催されています。

絵画部会員 矢野哲也

 

     2020/05/16  絵画部TOPIX


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