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版画の種類と刷り→混合木版画技法 (2016 10 02) YouTube前編 > 後編 作家の作品情報

ガリ版を併用した木版画 ー版を楽しむー 

特 徴:ガリ版により自由な細線、曲線が表現でき、コピーと溶剤で文字の転写が可能となる。

木版との併用が容易に出来る技法ー


制作工程:概略

  1. 転写したい原稿を必要枚数コピーし溶剤を使ってバレンで所定位置に転写
  2. ガリ版による線描部の完成および謄写版代用フレームの作成
  3. 必要枚数をプリントしたら木版用に無収縮のトレーシングペーパーに1枚プリント
  4. その1枚を使って版木にカーボン紙でコピーし、あとは木版画の要領で彫刻する。  
  5. 最期に転写済み用紙に木版で刷り上げる

材料準備:

  1. 転写用;溶剤、原稿のコピー、ボール紙の手製転写枠      
  2. 謄写版セット;ヤスリ目板、鉄筆、ロウ原紙、ローラー      
  3. 手製スクリーン(謄写版スクリーンの代用);ロウソク、はんだごて、ペーパースクリーン      
  4. 印刷インク、彫刻刀セット、ドライヤー(必要に応じて)、エスキース(下絵)

● 混合木版画の制作過程_・・・・・・・・・・・・・・

mix1b

1)ボール紙の転写用ガイドマスクを検討を合わせた版画紙の上にセット(マスクは転写部の範囲を必要最小限にガイドするため)2)丸めた布等でガイドマスク内に溶剤(シンナー等)を塗布したあと、ガイドをはずす。

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3)見当を合わせて英字新聞コピーをのせ上からバレンで刷りとる。(注;溶剤を付けすぎると転写された文字がにじむ)溶剤を使うので換気に注意する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Ⅱ ロウ原紙画作成とプリント①コピーを取った線描画(=下絵)の上にロウ原紙を乗せ鉄筆で輪郭を写し取る。

cop_b

②ロウ原紙をヤスリの上に乗せ必要細部を鉄筆で描画する。

frame_a

・接着はロウをコテで溶かし周囲を接着する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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③刷り台に見当を取り付ける

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④手製刷りフレームの版貼面にペーパースクリーンを張る。 ・スクリーンに水をスプレーし自然乾燥か急ぐならドライヤーで乾かす。

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⑤見当にコピーした下絵をセットしその上に絵柄がきちんと重なるようにロウ原紙をセットする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

trace_b

⑥スクリーンをおろし油性版画インクで刷る。

trace_c

⑦スクリーンを上げインクでくっついたロウ原紙の四隅にセロテープを貼り固定する。⑧必要枚数を刷る。最期に無収縮のトレーシングペーパーに刷り、木版用のトレスとする。

print_a

Ⅲ 木版でプリント①木版に見当を付け、刷り取った無収縮のトレーシングペーパーをセットしカーボン紙を挟んで転写する。

print_b

②今回は彫り進み式で制作のため薄い色から順に必要枚数を刷っていく。

print_c

注)”彫り進み”とは最初、必要枚数を刷り終えた後、新たに彫り加えて次を刷りながら完成させる技法なので途中の版は残らない。

print_d

黄色を刷り終えた後、赤とグリーン部(黒部を含む)を刷る為に汚れや障害となりそうな黄色部(ほぼ赤とグリーンの周辺)を彫り去る。(赤とグリーンを別々に刷るのも可。)

 

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黒部をする為に周辺のグリーンを彫り去る。黒は刷られた黄色とグリーンの上に重なってプリントされている。

 

 

杉山彰完成作品

 

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