国画会が運営する日本最大級の公募展

100回記念国展工芸部初入選の声

 

100回記念国展に出品された初入選の方々にご連絡させていただき、ご返答戴きましたコメントをお知らせいたします。

項目として以下の事にお答え戴きました。

○なぜ国展に出品しましたか?
○制作の原動力となるものは?
○10年後、どうありたいとお考えですか?
○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

今回コメントを寄せていただきました初入選の方々に御礼申し上げます。
(敬称略)(撮影:小池亮輔)


 

碧瑠璃を纏う

(織)天野 浩典

○なぜ国展に出品しましたか?

 著名な方々が会員でおられたので以前より巡回展を拝見させていただいておりました。大きな壁面に自身の作品を展示してもらうのが夢でした。100回という記念すべき年に、タイミングよく大きな服地が織り上がったので出品しようと思い至りました。

○制作の原動力となるものは?

 羊毛、特に英国羊毛の持つキャラクターからインスピレーションを感じ、日々様々なタイプの糸を紡ぎ続けています。また、他の作家の方々の作品を拝見することで新たな作品制作への意欲を駆り立てられています。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

 ホームスパンを始めて30年以上が経ちましたが、織りだけでなく糸に関する様々な技法にチャレンジして可能性を模索していたいです。また教える事も好きなので、作る喜びを分かち合えるよう、たくさんの人に伝えていきたいと考えています。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

 今回、作品を評価していただき、ありがたいお言葉をたくさん頂戴いたしました。同じ作家として接していただいたことにも感謝しております。そして会員の方々は作品を通じて制作への道標を示しておられるように感じました。


 

漂う湿気

(染)及川 秀美

○なぜ国展に出品しましたか?

  大学の卒業制作展をご覧になった先生から国展への出品のお声がけをいただき、さらに大学の先生方からも後押しをしていただいたことをきっかけに、国展へ出品いたしました。

 私は以前から大学卒業後も制作を続け、工芸部門のある公募団体へ出品したいと考えていたため、この機に乗じて出品しました。

○制作の原動力となるものは?

 面白い現象や素敵と思うもの、自分の感覚を模様にした面白さ、楽しさが一番の原動力です。

 そして作品を通して自分自身が何者であるのかを確かめることができ、制作を重ねることで、自分が自分で居続けることができる。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか

 まさに伝統工芸だと思わせる渋い作品が多い。


 

矢鱈格子紬織着物「蘇芳と茜」

(織)勝呂 佐織

○なぜ国展に出品しましたか?

 私が織の道に入った頃、上野の美術館で見た国展の感動と衝撃が忘れられず、いつかは出品したいと思い、出品しました。

○制作の原動力となるものは?

 今織っている一反が終わったらもう織はやめると思いつつ、織り上がるとこれでは終われないと、また織り始める不思議な情熱です。

○10年後、どうありたいとお考えですか

 自分に合った織の方向をみつけ、織っていたいです。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか

 各々が、高い技術と才能を持って、個性的な作品づくりをしている方が多い会だと思います。


 

瓶と道具

(染)金森 香恵

○なぜ国展に出品しましたか?

 いつも自分の思いのまま作っている作品を、客観的に評価して頂いたらどんな感じなのか知りたい、という思いと、沢山の方に観て頂ける機会になるかもしれないという気持ちから応募しました。

○制作の原動力となるものは?

 作品が出来上がった時の快感と、作品を手に取って頂いた方々からのあたたかいお言葉が原動力になっています。

○10年後、どうありたいとお考えですか

 技法にとらわれる事なく、楽しんで制作できていたらいいなと思っています。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

 今回チャレンジするまでは、勝手に堅実なイメージを持っていましたが、実際に接してみて、受け入れて下さる懐の深さと、自由であたたかい雰囲気を感じました。


 

石畳 トンッ、トンッ、トンッ

(織)國松 浩貴

○なぜ国展に出品しましたか?

 1人で織りをしているので、普段はほぼ機会がない講評を受けたいと思ったからです。

 また、国展の展示の仕方が好きで、自分の作品も同じように展示されたいと思い、出品しました。

○制作の原動力となるものは?

 「これや」と思ったものを、デザインして、絹糸を草木で染めて、織って、そうして織り上がったものを機から外す時のワクワク感と、織るって楽しい、という気持ち。

○10年後、どうありたいとお考えですか?

 可能な限り織りを続けていきたいです。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか?

 勝手にお堅い印象を持っていたのですが、気さくな方々と、和やかな雰囲気を感じました。


 

八寸帯 経ラミー緯芭蕉

(織)今野 孝美

○なぜ国展に出品しましたか?

 主婦の趣味の域を出たい、という思いから 

○制作の原動力となるものは?

 「こんな帯を締めてみたい」と自分で思えるものを作りたいとういう気持ち

○10年後、どうありたいとお考えですか

 試行錯誤を重ね、恩師から学びながら、自分なりの表現を見つけ、深めている自分でありたい

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか

 用の美と個性作家の中間


 

花紋壺

(陶)田沼 聡美

○なぜ国展に出品しましたか?

 とにかくフィードバックをいただきたかった。選外となっても講評の機会をいただけるとあったため、初めての公募展参加でしたが、出せる限り出しました。講評会では先生方に入選品も選外の作品も丁寧に見ていただきとてもありがたかったです。

○制作の原動力となるものは?

 土を触ったり窯焚きをしている時間が楽しい。

○10年後、どうありたいとお考えですか

自分の身長よりも大きな壺をつくれるようになりたい。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか

搬入時の受付で親切にご対応下さり、講評や懇親会でお話しして、とてもアットホームな雰囲気を感じました。


 

薫風

(織)仲野 宏子

○なぜ国展に出品しましたか?

 恩師の先生が国展に出展していて度々見に行ってました。

 10年前より着尺制作を始めて、いつかはこんな会場の展覧会に挑戦できたらと思ってました。

○制作の原動力となるものは?

 日本古来の着物文化

 自分で織った着物を着てみたいと作り続けました。友人達の制作意欲に影響され、展覧会にも挑戦してみました。

 物作りの楽しさ、奥の深さをいつも感じています。

○10年後、どうありたいとお考えですか

 年齢的に後何年頑張れるか、体力の続く限り

 制作していきたいです。

 綺麗で使いやすい織物でなく、もっと表現豊かな個性的な織物も制作できればと思います。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか

 新しい感覚の作品、個性的な作品が多いと思います。タピストリーのような大きな作品で、表現が豊に感じられます。


 

万華鏡の森

(染)橋口 千佳代

○なぜ国展に出品しましたか?

 自分自身の挑戦の場として。柳宗悦先生をはじめ、尊敬する作家の方々が作り上げ、運営されている国展に憧れがあったからです。

○制作の原動力となるものは?

 紅型が持つ歴史や、沖縄の風土が、色や形を教えてくれます。

○10年後、どうありたいとお考えですか

 人々の記憶の中の風景に寄り添いながら、生活の一部となれるような作品を作っていきたいです。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか

 「用と美」の理念を持ち続けながらも、作家個々による新しい表現を追求していらっしゃる場という印象を持っています。


 

ふふむ

(染)福島 恵子

○なぜ国展に出品しましたか?

 大きな作品を制作する機会は少ないので、自分自身への挑戦のつもりで出品しました。

○制作の原動力となるものは?

 絞りをしている時が、自分に向き合う時間で、無心になれるが、なかなか思い通りに仕上がらなく、「次回こそ!」という思いが、原動力となっている。

○10年後、どうありたいとお考えですか

 自分らしいと思える作品が作れるようになっていたい。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか

 歴史があり、有名な先輩方がいらっしゃるというイメージです。


 

トックリキワタ

(染)不破 順子

○なぜ国展に出品しましたか?

 目標を決めて制作したかった為。

○制作の原動力となるものは?

 糊を落とした時に現れる白い線の美しさ、柄の面白さ

 古典紅型の美しさ

○10年後、どうありたいとお考えですか

 楽しむという事を忘れずに、技術、表現力を磨いていきたいです。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか

 難しそうイメージ


 

その先へ

(織)三村 百合子

○なぜ国展に出品しましたか?

 挑戦することによってスキルアップし、作品の幅が広がるのではないかと思い、出品しました。

○制作の原動力となるものは?

 経糸と緯糸の組み合わせによって無限の可能性が生まれることが面白く、色々作ってみたいという思いです。

○10年後、どうありたいとお考えですか

 健康であれば10年後も作る喜びとワクワク感を持ち続けて制作していたいと思います。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか

 自由と個性を尊重した開かれた場だと思います。

 


 

工芸部奨励賞

線文黒釉鉢

(陶)本巣 秀一

○なぜ国展に出品しましたか?

 先生に打診され、今回出品させていただきました。

○制作の原動力となるものは?

 誰かの生活に変化や喜びが生まれるような器を作りたい。そんな思いを原動力に作陶しています。

○10年後、どうありたいとお考えですか

 素材選びや技術面で、もっと感覚的な表現力を身につけたい。

○国画会工芸部に対してどのようなイメージをお持ちですか

 地元栃木県の益子との繋がりも強く、伝統工芸の魅力を広める事に大きく貢献している団体とのイメージ。

 公募展としては、工芸色が強いイメージですが、自由度は高く、挑戦し易い場と感じています。


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